11/4 20年度8回目の釣りは原点回帰
- 2020/11/11
- 03:46
午後1時にのんびり出発。
途中、磯子のキャスティングに寄って小物や赤イソメを調達したり、海の公園を偵察したりしたので、目的地の野島公園に着いたのは午後4時になった。
今回もここでハゼの様子を見てみる。私がここでやりたいのは、岸辺によってきた大型のハゼを短竿で見釣りするという、ごく単純な釣り。だから水が澄んでいて底までよく見え、しかもハゼが寄ってきてないと釣りにならない。数年前まではこれでけっこう釣れたのだけれど、3年前くらいからめったに好条件に出くわさなくなり、去年に至っては東京湾からハゼがほぼ姿を消す事態となってしまった。今年は去年ほど悪くはないらしいけれど、たくさん釣れたという話もあまり聞かない。
さて、今日はどうだろう・・
水辺に立って底を覗き込めば状況はすぐに分かる。今日は緩やかな下げ潮で、波はなく、水も澄んでいて底は良く見えた。かなりの好条件だけど、いくら探してみてもハゼの姿はなかなか目に入ってこない。やっぱりこうか~
かつて、一箇所で50尾くらい釣り上げ、バーベキュー客の子供たちにも群がられた、その後もそこだけはなぜかいつでもハゼが寄っていた特別なポイントを見てみたら、果たして、そこだけハゼが群れになっていた。
ここ、長い直線の水路の岸壁の、何の変哲もない一箇所で、特に他と違うところも何もないのだが、いつもハゼの寄りが良いのがすごく不思議だ。おいしい水でも湧いたりしているんだろうか。
とりあえずここで用意をし、始めてみたらすぐに6尾釣れた。ただ一番大きな奴はいくら餌を鼻先にもっていってやってもまったく興味を示さず、釣り上げることができなかった。

型は15cmくらいで、今の時期としてはあまり大きくもない
ここで使ったのは前回ふれーゆでキュウセンを釣った自作2.1mの3コイチ竿だったが、この間先端の渓流竿の穂先が壊れたので、磯竿のに付け替えたのだった。感度はどうだろうと少し懸念していたのが的中して、ハゼにはちょっと強すぎる竿となってしまっていた。15cmのハゼでもほとんど引きを楽しむことなくぶっこ抜けてしまう。ちょっと長いし・・やはり1.8mくらいの高感度の延べ竿を用意した方がいいのかもしれない。
その後、釣れなくなったので場所を移動しながらハゼの姿を探すも、まったく見つけられず。
ギンポやキュウセンが釣れる小場所で竿を出したら、すぐに1尾だけ釣れた。でも後が続かず。
それからほどなく日が暮れてしまい、ハゼ釣りは終了に。実質一時間もできなかった・・しかも家から50kmも移動してきてハゼ7尾の釣果とは・・
貧果を嘆きつつ、次の一手を考える。夜中、日付が変わる頃に干潮のピークが来るのでその頃戻ってきて潮干狩りをしようとは決めてきている。それまでの5、6時間をどこで過ごそうか。まあ、いつもの八景島対岸へ行くか、それとも野島公園駅前の水路をためしてみるか・・
その前に、ちょっと野島公園でタチウオを試してみようか。ここではシーバス狙いのルアーマンの姿が多く見られるのだが、ときたまそのルアーにタチウオが食ってくることもあるらしい。だから、いないわけではないのだろう・・・ということで、八景島を前方に望む水路の先端部分から、テンヤをしばらく投げてみることに。
同時に、簡単なブッコミ仕掛けをこしらえてイソメをつけ、船道に投げ込んでおいた。
野島でタチウオを狙うなら、公園駅前の水路が水深もあって適当なようだ。公園内の水辺はどこも基本、浅いので、探ってはみたもののやっぱりちょっと、釣れる気がしない。すぐに軽く根掛かりして、外れはするのだが鈎にはアオサが引っかかってくることが多かった。
前回やってみて思いのほか面白かった電気ウキ仕掛けを、練習がてら流してみる。前回は細長いタイプのウキだったが、今回は中通しの玉ウキで。2号と書いてあるのに錘をつけると沈んでしまうので、錘なしで流したが、別に問題はなさそうだ。
とはいえ結局一回もアタリはなかった。
いつものブッコミ仕掛けのほうには、何度か反応があり、最初に小さなアナゴ、次に中くらいのアナゴ、最後にけっこう大きなアナゴが釣れた。ここにはスズキやクロダイもいるはずなんだけど、アナゴしか釣れない。でもフグも釣れなかったので、これで大いによしとする。
鈎はケン付きのシロギス用の小ぶりの鈎で、今まで使ってきたウナギ鈎やその他に比べて、ずいぶん鈎がかりが良いようだった。今までは大きくアタリがあっても、鈎にかからず食い逃げされることが多かったが、これは半分以上の確率で鈎がかりしていた。その代わり毎回飲まれてしまっており、本来ならリリースサイズの小さなアナゴも持ち帰りにまわさざるを得なかったのがちょっと問題か。まあ、アナゴなら小型もおいしく食べられるし、これでよいと割り切っても良い気もするが・・
22時に竿をたたみ、少し場所を移動して、アサリを0時まで掘って今回は終了とした。
アサリは半月前に手指の爪程度の小さいのがわんさといた場所でやってみたところ、やはりたくさんいて、それらが一回り大きくなっていたのが面白かった。持ち帰るには小さなものが多いのは変わらないものの、持ち帰りサイズは平均して前よりも大ぶりになっていた。今年は不作という話だったけれど、結果的に今まで見たこともないくらい大量のアサリが育っている。本格的に冬になった頃にはかなりの大きさのものがたくさん採れるようになっているかもしれない。
0時20分に帰路につき、2時半に帰宅。なんか夜になって冷え込み、ものすごく寒かった。
とはいえ今回は釣り場も大きく移動しなかったし、徹夜もしなかったし、最初期にやっていたような、あまり無理のない、楽な釣行になった。
帰宅後、アサリの砂抜きのみやって就寝。
* * *
翌日、魚を捌いた。

アナゴは小さい順に34、43.5、56cmだった。10cm違うと倍くらい大きさが違うように見える。一番小さいのはハゼと一緒にテンプラにすることにしてひとまず冷蔵庫へ。一番大きいのは刺身と煮アナゴ、中くらいのは煮アナゴにすることにした。
一番大きなのを大まかに三つに切り分け、真ん中の部分を焼霜造りにした。アナゴの皮は刺身にするとタチウオと似た感じでやたら歯ごたえがあり、噛み切れない。ここをバーナーで炙ってやると噛み切りやすくなる上に、適度な香ばしい風味がついて実に美味かった。
前回、アナゴを釣ったときに「今後は刺身で食おう」みたいなことを書いたのは憶えているが、なんとなく大きいアナゴ全部を刺身にする勇気が湧かず、実質半分足らずをまわしたにとどまったのだが、ちょっとそれも後悔してしまった。全部刺身にすればよかった・・
同時に煮アナゴを作る。これは翌日の夕食に回した。大きなのと、中くらいのを食べ比べてみたところ、大きいのはちょっと大味だったが、中くらいのは非常に味が濃くておいしかった。アナゴは小ぶりな方が美味いと言われるようだけれど今まではいまいちぴんと来なかった、それが今回はじめて得心がいった感じだ。やはり大きなのは刺身がうまいようだ。
翌々日の土曜日はハゼと小アナゴ、それに野菜を加えてテンプラを楽しんだ。ハゼはうまいがやはり処理すると身がずいぶんと小さくなってしまう。今回はお目にかかれなかったものの、キュウセンの方が身が多く残り、ふっくらとして扱いやすく、しかも負けず劣らずおいしい。今となってはハゼは希少種となってしまったので、数釣りのターゲットとしてもキュウセンの方がふさわしいような気がする。限られた釣行機会の中で、同じ時間を費やすなら・・
昔、そんなことを考えながらシロギスからハゼに移ってった釣り人もいたんじゃないかと想像するのだった。
その間、毎日アサリの汁物を同時に味わった。それでも全然減らないね。魚が終わったら、今度はアサリでパスタ三昧だ・・
途中、磯子のキャスティングに寄って小物や赤イソメを調達したり、海の公園を偵察したりしたので、目的地の野島公園に着いたのは午後4時になった。
今回もここでハゼの様子を見てみる。私がここでやりたいのは、岸辺によってきた大型のハゼを短竿で見釣りするという、ごく単純な釣り。だから水が澄んでいて底までよく見え、しかもハゼが寄ってきてないと釣りにならない。数年前まではこれでけっこう釣れたのだけれど、3年前くらいからめったに好条件に出くわさなくなり、去年に至っては東京湾からハゼがほぼ姿を消す事態となってしまった。今年は去年ほど悪くはないらしいけれど、たくさん釣れたという話もあまり聞かない。
さて、今日はどうだろう・・
水辺に立って底を覗き込めば状況はすぐに分かる。今日は緩やかな下げ潮で、波はなく、水も澄んでいて底は良く見えた。かなりの好条件だけど、いくら探してみてもハゼの姿はなかなか目に入ってこない。やっぱりこうか~
かつて、一箇所で50尾くらい釣り上げ、バーベキュー客の子供たちにも群がられた、その後もそこだけはなぜかいつでもハゼが寄っていた特別なポイントを見てみたら、果たして、そこだけハゼが群れになっていた。
ここ、長い直線の水路の岸壁の、何の変哲もない一箇所で、特に他と違うところも何もないのだが、いつもハゼの寄りが良いのがすごく不思議だ。おいしい水でも湧いたりしているんだろうか。
とりあえずここで用意をし、始めてみたらすぐに6尾釣れた。ただ一番大きな奴はいくら餌を鼻先にもっていってやってもまったく興味を示さず、釣り上げることができなかった。

型は15cmくらいで、今の時期としてはあまり大きくもない
ここで使ったのは前回ふれーゆでキュウセンを釣った自作2.1mの3コイチ竿だったが、この間先端の渓流竿の穂先が壊れたので、磯竿のに付け替えたのだった。感度はどうだろうと少し懸念していたのが的中して、ハゼにはちょっと強すぎる竿となってしまっていた。15cmのハゼでもほとんど引きを楽しむことなくぶっこ抜けてしまう。ちょっと長いし・・やはり1.8mくらいの高感度の延べ竿を用意した方がいいのかもしれない。
その後、釣れなくなったので場所を移動しながらハゼの姿を探すも、まったく見つけられず。
ギンポやキュウセンが釣れる小場所で竿を出したら、すぐに1尾だけ釣れた。でも後が続かず。
それからほどなく日が暮れてしまい、ハゼ釣りは終了に。実質一時間もできなかった・・しかも家から50kmも移動してきてハゼ7尾の釣果とは・・
貧果を嘆きつつ、次の一手を考える。夜中、日付が変わる頃に干潮のピークが来るのでその頃戻ってきて潮干狩りをしようとは決めてきている。それまでの5、6時間をどこで過ごそうか。まあ、いつもの八景島対岸へ行くか、それとも野島公園駅前の水路をためしてみるか・・
その前に、ちょっと野島公園でタチウオを試してみようか。ここではシーバス狙いのルアーマンの姿が多く見られるのだが、ときたまそのルアーにタチウオが食ってくることもあるらしい。だから、いないわけではないのだろう・・・ということで、八景島を前方に望む水路の先端部分から、テンヤをしばらく投げてみることに。
同時に、簡単なブッコミ仕掛けをこしらえてイソメをつけ、船道に投げ込んでおいた。
野島でタチウオを狙うなら、公園駅前の水路が水深もあって適当なようだ。公園内の水辺はどこも基本、浅いので、探ってはみたもののやっぱりちょっと、釣れる気がしない。すぐに軽く根掛かりして、外れはするのだが鈎にはアオサが引っかかってくることが多かった。
前回やってみて思いのほか面白かった電気ウキ仕掛けを、練習がてら流してみる。前回は細長いタイプのウキだったが、今回は中通しの玉ウキで。2号と書いてあるのに錘をつけると沈んでしまうので、錘なしで流したが、別に問題はなさそうだ。
とはいえ結局一回もアタリはなかった。
いつものブッコミ仕掛けのほうには、何度か反応があり、最初に小さなアナゴ、次に中くらいのアナゴ、最後にけっこう大きなアナゴが釣れた。ここにはスズキやクロダイもいるはずなんだけど、アナゴしか釣れない。でもフグも釣れなかったので、これで大いによしとする。
鈎はケン付きのシロギス用の小ぶりの鈎で、今まで使ってきたウナギ鈎やその他に比べて、ずいぶん鈎がかりが良いようだった。今までは大きくアタリがあっても、鈎にかからず食い逃げされることが多かったが、これは半分以上の確率で鈎がかりしていた。その代わり毎回飲まれてしまっており、本来ならリリースサイズの小さなアナゴも持ち帰りにまわさざるを得なかったのがちょっと問題か。まあ、アナゴなら小型もおいしく食べられるし、これでよいと割り切っても良い気もするが・・
22時に竿をたたみ、少し場所を移動して、アサリを0時まで掘って今回は終了とした。
アサリは半月前に手指の爪程度の小さいのがわんさといた場所でやってみたところ、やはりたくさんいて、それらが一回り大きくなっていたのが面白かった。持ち帰るには小さなものが多いのは変わらないものの、持ち帰りサイズは平均して前よりも大ぶりになっていた。今年は不作という話だったけれど、結果的に今まで見たこともないくらい大量のアサリが育っている。本格的に冬になった頃にはかなりの大きさのものがたくさん採れるようになっているかもしれない。
0時20分に帰路につき、2時半に帰宅。なんか夜になって冷え込み、ものすごく寒かった。
とはいえ今回は釣り場も大きく移動しなかったし、徹夜もしなかったし、最初期にやっていたような、あまり無理のない、楽な釣行になった。
帰宅後、アサリの砂抜きのみやって就寝。
* * *
翌日、魚を捌いた。

アナゴは小さい順に34、43.5、56cmだった。10cm違うと倍くらい大きさが違うように見える。一番小さいのはハゼと一緒にテンプラにすることにしてひとまず冷蔵庫へ。一番大きいのは刺身と煮アナゴ、中くらいのは煮アナゴにすることにした。
一番大きなのを大まかに三つに切り分け、真ん中の部分を焼霜造りにした。アナゴの皮は刺身にするとタチウオと似た感じでやたら歯ごたえがあり、噛み切れない。ここをバーナーで炙ってやると噛み切りやすくなる上に、適度な香ばしい風味がついて実に美味かった。
前回、アナゴを釣ったときに「今後は刺身で食おう」みたいなことを書いたのは憶えているが、なんとなく大きいアナゴ全部を刺身にする勇気が湧かず、実質半分足らずをまわしたにとどまったのだが、ちょっとそれも後悔してしまった。全部刺身にすればよかった・・
同時に煮アナゴを作る。これは翌日の夕食に回した。大きなのと、中くらいのを食べ比べてみたところ、大きいのはちょっと大味だったが、中くらいのは非常に味が濃くておいしかった。アナゴは小ぶりな方が美味いと言われるようだけれど今まではいまいちぴんと来なかった、それが今回はじめて得心がいった感じだ。やはり大きなのは刺身がうまいようだ。
翌々日の土曜日はハゼと小アナゴ、それに野菜を加えてテンプラを楽しんだ。ハゼはうまいがやはり処理すると身がずいぶんと小さくなってしまう。今回はお目にかかれなかったものの、キュウセンの方が身が多く残り、ふっくらとして扱いやすく、しかも負けず劣らずおいしい。今となってはハゼは希少種となってしまったので、数釣りのターゲットとしてもキュウセンの方がふさわしいような気がする。限られた釣行機会の中で、同じ時間を費やすなら・・
昔、そんなことを考えながらシロギスからハゼに移ってった釣り人もいたんじゃないかと想像するのだった。
その間、毎日アサリの汁物を同時に味わった。それでも全然減らないね。魚が終わったら、今度はアサリでパスタ三昧だ・・
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